子どもの頃に熱中した塗り絵を今になって始めるのはこそばゆい気持ちになるかもしれません。しかし、塗り絵はストレスのケアに有効ということもあって、世界中の女性に大人気の娯楽なのです。
今回は大人のための色鉛筆についての特集です。大人の塗り絵気を始めようと思っている方は必見です!
Contents
コロリアージュとは?-色鉛筆の種類と選び方
・Coloriage(コロリアージュ)
フランス語で「塗り絵」という意味。
イギリスで始まりフランスで爆発的に流行したこのアートセラピーは日本でも注目されています。
コロリアージュは女性のストレス解消に特に効果があるそうで、フランスでは働く女性たちが増加していくのを背景に徐々に広まってきました。
コロリアージュでは幾何学模様など細かいモチーフに色を塗るので、「これは普通◯色だからこの色で塗ろう」というような正解を気にすることなく、自分の好きなように色を塗ることができます。
コロリアージュを始めるのに必要なものは図案と画材だけ!図案に関してはインターネット環境さえあれば手軽にダウンロードできるようになっていますので、今回は最もポピュラーな画材である色鉛筆について紹介していきます。
◎色鉛筆の種類と特徴
●水彩色鉛筆
水で溶かせる色鉛筆のことです。乾いた状態で普通の線も描くことができますし、鉛筆で色を塗った後に水を含ませた筆でぼかすと水彩絵の具のような色に変化します。
淡い色合いが好きな人や、味のあるグラデーションを作りたい人におすすめです。
メリット:ぼかすことで色鉛筆単体の色では出せない淡みを出すことができる。 繊細なイラストに合う。芯が固めなので細かい部分を描きやすい。
デメリット:画材に慣れるまで練習が必要。
●油性色鉛筆
おそらくほとんどの人が幼稚園か小学校で最初に接した色鉛筆です。芯の硬さによって描き心地や線の雰囲気が変わるので、メーカーによって全く違う質感になります。
メリット:重ね塗り(混色)をすることで様々な色を作り出せる。油絵のような光沢感がある。
デメリット:消しゴムで消しにくいので、どうしても修正したい場合はメルツなどのぼかし液を使う必要がある。
今回の記事では油性色鉛筆を中心に紹介していきます。
おすすめの色鉛筆10選-低価格帯の色鉛筆-
1.ファーバーカステル/油性色鉛筆 平缶36色セット
ドイツの老舗筆記具ブランドFaber-Castellの色鉛筆セットです。赤缶はシリーズの中で最も手頃なお値段で購入できますが、他の高級色鉛筆と同じように芯がやわらかく発色がいいのが持ち味です。
子どもが口に入れることも想定したヨーロッパの厳しい玩具基準(EN71)を満たしているため、子供と一緒に安全に塗り絵を楽しみたい人にもおすすめです。
2.トンボ鉛筆/NQ 36色
日本の文具メーカーTombow(トンボ)から販売されているロングセラー商品の色鉛筆です。
トンボの鉛筆は子どもの頃に使っていたので懐かしいという方もいらっしゃるかもしれませんね。
描き心地はほどよい硬さで、どんな紙質の紙でもしっかり塗り込むことができます。
文房具店に行けば一色ずつの単色売りもされているので、お気に入りの色を使い切ってしまっても補充することができます。
基本のセットに追加したい!繊細な色合いのミニセット
3.ホルベイン/色鉛筆12色 パステルトーンセット
プロ御用達とも言われる画材専門店のホルベインが、純度の高い顔料を使用して作っている色鉛筆です。
これはパステルトーン(薄い/淡い色)だけを12色集めているので、女の子らしいイラストをファンシーな色で塗ってみたい人や、手持ちの色鉛筆にない色味を追加したい人におすすめのセットです。
4.トンボ鉛筆/色辞典 第一集30色
おしゃれなブック型のケースに収納された色鉛筆です。
色のトーンを統一して塗りたい人におすすめの「樹木の色、花の色、鳥の色」をテーマに繊細な色合いの鉛筆が詰め込まれています。一見色鉛筆に見えないのでおしゃれで自慢したくなるデザインですね。
水彩/油性それぞれのスターターキット
5.三菱鉛筆/No.888 36色
三菱鉛筆がコロリアージュを楽しみたい人のために開発したのがこちらの色鉛筆です。
他のセットよりも淡いパステルカラーが多く、同系色で彩度や明度が異なる色を揃えているので初心者でもグラデーションを作りやすい仕様です。
コロリアージュでは植物のモチーフが多く登場するので、青系や緑系の色が充実しているのが嬉しいですね。普通の36色セットよりも明るい色が多い36色セットです。
芯は外国製のものと比べるとやや硬めですが、塗りやすい柔らかさです。
6.ステッドラー/カラトアクェレル水彩色鉛筆36色&水筆
水彩色鉛筆を初めて使ってみたいという人におすすめしたいドイツ製の水彩色鉛筆です。
専用の水筆がついているので、初心者でもいろいろな表現を試すことができます。
水を使わずそのまま(ドライで)使うことも可能なので、水彩に興味がある人にとってはオトクな商品かもしれません。
芯は油性と比べると少し硬いものの、軽い力でしっかり発色してくれます。 六角なので、丸軸よりこっちのほうが握りやすいという人もいるのではないでしょうか。
せっかくだから奮発したい!憧れの高級色鉛筆
7.ファーバーカステル /ポリクロモス60色
ファーバーカステルの最高品質の色鉛筆です。
描き心地が非常になめらかで、他の色鉛筆に慣れているとあまりのすべりのよさに驚くほどだそうです。
単色でも濃淡がしっかりつけられるので、繊細なグラデーションや混色が可能です。
プロも愛用しているほどの人気商品で、コロリアージュにはまり込んだ人は必ず最後に欲しくなるのだとか…。
8.三菱鉛筆/ユニカラー100色
みんな一度は憧れる、豪華な色鉛筆100色セットです。
三菱鉛筆の色鉛筆は発色がクリアで芯が折れにくいのが特徴です。
この製品は塗っている最中の削りカスなども出にくいので、他の部分に色が移ることなく細かい部分も塗りすすめることができます。
日本人がよく使用する淡い色合いのバリエーションが多いのも魅力です。
少し気になる?海外で使われている色鉛筆
9.Alteza/Professional Colored Pencils Set of 48 Colors
日本ではあまり見ないメーカーですが、アメリカではプロアマ問わず人気の色鉛筆です。
48色セットとしてはお手頃価格なうえに鮮やかできれいな発色の色鉛筆で、混色・重ね塗りをした時の色味が良くコロリアージュにもぴったりです。
10.Colore/Colored Pre-Sharpened Pencils Set – 50 Vibrant Colors
50色入りの色鉛筆セットで、幅広い色相を楽しむことができます。値段も手頃なので、最初にとりあえずたくさん色を揃えておきたい人にもおすすめです
まとめ-コロリアージュをおすすめしたい人
ここまで色鉛筆を紹介してきましたが、商品を見ているだけでワクワクしてきますね。先程も説明したように、コロリアージュの色塗りに正解はありません。ひとりひとりが思うがままに色を塗って、自分の満足がいく作品を完成させるまでが一種のアートセラピーであり、癒やしになるのだと言います。
自然の色をたった数十色の色鉛筆で表現することは難しいかもしれませんが、自分の思った通りの色が作れたらきっと達成感を感じるはずです。
あなたもコロリアージュを始めてみませんか?