加湿器の購入を検討されている方も多いのではないでしょうか。ただ、一言で加湿器と言っても様々な商品が販売されていて、どのような種類があるのか、何を基準に選べばいいのかなど、悩んでしまう方もいると思います。
ここでは、赤ちゃんのお部屋で安心して使えるおすすめ加湿器についてご紹介しながら、加湿器の種類とそれぞれの特性についてもご説明していこうと思います。
加湿器の必要性
加湿器を検討する前に、そもそも赤ちゃんにとって加湿器は必要なのかを考えてみましょう。加湿器を使うことで得られる効果は、以下の2つです。・簡単に湿度を一定に保つことができる。
・体感温度を上げることができる。
この二つが2大効果と言えます。赤ちゃんは体温調節する力が未熟ですし、口や鼻、喉などの粘膜も弱く、ちょっとした乾燥で体調を崩してしまう場合があります。また、乳幼児期の皮膚は皮脂分泌が少なく乾燥しやすい状態です。
乾燥している皮膚はバリア機能が低く、炎症を起こしやすい状態です。アトピー性皮膚炎や、乾燥によって皮膚にかゆみが出る場合は、加湿してあげる必要があります。
このように、乾燥による赤ちゃんへの負担を減らすためにも、高い温度設定で乾燥しやすい暖房を使うよりも、加湿することで体感温度を上げようと考える方が増えているのです。
一般的に人が快適に生活しやすい湿度は、50%~60%と言われています。湿度がこれ以下だとインフルエンザなどのウィルスが活発に浮遊するようになり、感染するリスクが高くなります。
また、湿度がそれ以上になるとカビやダニの発生要因になると言われています。適度な湿度を自動的に保てるということで、加湿器が活躍するというわけです。
加湿器の種類と選び方
加湿器の加湿方法には、大きく分けて4種類の加湿方法があります。まずはそれぞれの特徴についてメリットとデメリットを踏まえた上でご説明していきましょう。スチーム式
まず一つ目はスチーム式です。一番想像しやすい加湿方法ではないでしょうか。水に熱を加えてスチームを発生させる加湿方法です。加湿力は高く素早く加湿でき、室内を暖めやすいのがメリットです。そのため、卓上タイプでもお部屋全体の加湿が期待できます。また、熱を加えるので、雑菌の繁殖を防げて安心です。
ただし、高めの電気代と、吹き出し口が熱を持ちやすいというデメリットがあるので、万が触ってしまう危険性がある場合はおすすめできませんが、赤ちゃんの場合は一定の場所に居ることが多いので、加湿器に近づく可能性がないのであれば蒸気も衛生的でおすすめできる加湿器です。
気化式
二つ目は気化式です。あまり聞きなれないかも知れませんが、ヒーターレス式とも呼ばれています。その名の通り、熱源を使用しない加湿方法で、水分を含ませたフィルターに風を送り、自然気化を促すことで加湿します。熱源を使用しないので電気代はあまりかからず、火傷の心配がないというメリットがありますが、フィルターに当てる風により、部屋の温度が下がりやすく、加湿に時間がかかるのがデメリットです。定期的にフィルター交換などの手入れが必要なのも気化式の特徴。
超音波式
3つ目は超音波式です。超音波によって水を振動させ、ミストを発生させる加湿方法です。こちらも気化式同様、熱源を利用しないので電気代はあまりかからず、火傷の心配も少ないのがメリットです。動作音が静かで、デザイン性の高いものや小型のものが多いのも超音波式加湿器の特徴です。ただし、熱やフィルターを通さず加湿するため、お手入れを怠ると水中に雑菌やカビが繁殖し、それらも一緒に空気中にまき散らすことになるので注意が必要です。
赤ちゃんが居るご家庭には、衛生面での懸念がありますのであまりおすすめできません。
ハイブリッド式
4つ目がハイブリッド式の加湿器です。ハイブリッド式とはスチーム式と気化式、スチーム式と超音波式という具合に、それぞれのメリット同士を組み合わせたような加湿器のことです。ハイブリッド式加湿器は、湿度が低い時はスチーム式で素早く加湿し、一定の湿度まで上がると気化式や超音波式運転に切り替わる特徴があります。スチーム式運転だからと言って、吹き出し口が熱を持つこともなく、気化式運転の場合もフィルター交換の必要がないのがメリットです。ただその分加湿器自体が大きめになってしまうのとお値段が高めで、動作音も大きいことがデメリットになります。
それぞれの加湿器の種類と特徴を知っていただきましたが、赤ちゃんのいるご家庭で選んでいただくなら、超音波式は衛生面での問題があるので避けるのが無難です。スチーム式、気化式、ハイブリッド式から選ぶのが良いでしょう。
お部屋全体を加湿するだけではなく、赤ちゃんが過ごす付近を加湿するなら卓上タイプを取り入れるのもひとつの方法です。それでは、それぞれの加湿方法でおすすめの加湿器をご紹介していきましょう。
おすすめのスチーム式加湿器3選
3位:スチーム式加湿器EE-RN50-WA/象印
加湿力が高く、フッ素加工でお手入れが簡単なのがおすすめのポイント。チャイルドロック、ふた開閉ロック、転倒湯もれ防止構造のトリプル安心設計で、子どものいるご家庭でも安心して使っていただける商品です。加湿量も3段階で調整可能で、入、切のタイマー付きなのも嬉しいポイント。湯沸し音セーブモードがありますが、やや湯沸し音が気になる方もいるようです。2位:アロマトレイ付き加湿器 SK-4974W/TWINBIRD
コンパクトサイズで操作が分かりやすく簡単かつシンプルな加湿器です。アロマトレイ付きで、気分に合わせて香りも楽しむことができます。卓上タイプなので置き場所に困らないのも良いですね。タンク容量は1.2リットルで、約8時間加湿可能。安心の空焚き防止装置がついているので、赤ちゃんのお部屋にも安心して置いていただけます。
1位:加熱式加湿器SHM-120D/アイリスオーヤマ
小型で軽量なのにパワフルに加湿してくれるのがこちら。卓上タイプでデスク横でも使えるスリムなデザインですが、安定感はあります。価格も手ごろなのも人気の理由のひとつです。アロマトレー付きのタイプなので、リラックスしたいときにもおすすめ。定期的にカルシウム固着のお手入れが必要ですが、分解して洗浄することができるので安心です。気軽に使える加湿器No.1です。
おすすめの気化式加湿器3選
3位:気化式加湿器Rain(レイン)スタンダードモデルERN-1100SD-KW/バルミューダ
コロンとしたデザインも人気のひとつになっているバルミューダの加湿器。インテリアとしても人気があります。ただ、赤ちゃんのお部屋で使う場合は赤ちゃんが近寄れる場所には置かない方が安心です。タンクレス構造で上から水を注いで使うタイプの加湿器で、内部の給水ボウルを丸洗いできるのでいつでも清潔に保てます。空気清浄機と同じ酵素プレフィルター搭載でホコリだけではなく、空気中のウィルスなども除去してくれます。本体価格が高めの印象。
2位:プラズマクラスター搭載加湿器HV-H30
プラズマクラスター搭載で空気中の除菌、消臭も可能。室内の状況に合わせて無駄なく加湿してくれる自動運転で、電力の無駄を防ぎます。音が気になる方には向きませんが、給水ボトルやトレイが凹凸の少ない設計なのでお手入れしやすいのがおすすめのポイント。いつでも清潔を保てるので赤ちゃんのお部屋で使用するのも安心です。別売りイオンカートリッジの取り付けも可能。加湿フィルターは丸洗いできて約8シーズン使用できます。
1位:ナノイー搭載 気化式加湿器FE-KXR05/パナソニック
パナソニック独自のナノイー技術搭載。加湿+ナノイーでお肌の水分量など潤い効果がアップします。のど・肌モードを使えば乾燥しやすい喉や肌に、高めの湿度で潤いを与えてくれます。おやすみモードや静かモードがあり、運転音や加湿量を調整してくれるので敏感な赤ちゃんのお部屋にもおすすめ。箱型で操作ボタンもフラットなデザイン。トレイやタンクのお手入れもしやすく、フィルターも水洗い可能で約10年間交換不要です。イオンの力で加湿する水も除菌するので安心して使うことができます。給水タンクの向きを気にせず左右どちら向きにも挿入できるところもおすすめのポイント。
おすすめのハイブリッド式加湿器3選
3位:プラズマクラスター搭載ハイブリッド式加湿器 HV-H75/シャープ
プラズマクラスター搭載のハイブリッド加湿器。最大加湿量が業界トップクラス。加湿器の上から水を注げる給水方法で、赤ちゃんを抱っこしながらでも簡単に給水できるのもおすすめのポイント。パーツを取り外して簡単にお手入れができるので清潔に保てます。エコモードで省エネ運転も可能。シンプルなデザインなのでお部屋のインテリアも邪魔せず、コンパクト設計でほぼA4と同じサイズなので置き場所にも困りません。
2位:ハイブリッド式加湿器 HD-RX317/ダイニチ
日本製の安全性と静かさを売りにしているダイニチの加湿器。気化式と熱源ヒーターを利用した温風気化式を組み合わせた方式を採用。素早く加湿でき、湿度に応じて自動的に切り替わるので電気代の節約にもなります。おやすみ加湿機能も搭載されており、眠りを妨げない音と加湿スピードなので赤ちゃんがいるご家庭にもおすすめ。給水トレイがフラットになっているのでお手入れがしやすく衛生的。抗菌気化フィルターは月に1度のクエン酸洗浄で最大5シーズン使用可能。
1位:クレベリンLED搭載加湿器KKHQ-651C/ドウシシャ
空間除菌でおなじみのクレベリン。二酸化塩素ガスを発生させることで室内に浮遊しているウィルスや細菌を除去する効果があります。また、カビや臭いにも効果があり、加湿と除菌を同時に行える優れものです。赤ちゃんだけではなく、お子さんのいるご家庭にはおすすめの加湿器。季節外はサーキュレーターとしても利用可能。クレベリンLEDカートリッジは交換式で、弱で約3か月、強で約1か月が交換目安で、ややコストがかかる印象。
まとめ
加湿器を選ぶ場合、加湿方法は勿論ですが、お手入れ方法もしっかり確認した上での選択をおすすめします。今回ご紹介した中で、私が一番おすすめしたいのはハイブリッド式のクレベリンLED搭載加湿器KKHQ-651Cです。お部屋全体を加湿することと長く使うことを目的としたときに、加湿はもちろんですがインフルエンザなどのウィルス対策もしたいのが親心というもの。1台で2つの効果が得られるのは嬉しい。必要な機能と効果を検討しつつ、赤ちゃんのために安全で快適な環境を作ってあげてくださいね!