一方で、会議のように複数人で会話をする場面では、パソコンに内蔵されているマイクでは音が聞き取りづらく、発言する時にパソコンに近付かなければいけないといった難点もあります。せっかくの便利なツールを音がストレスで利用しないことがあってはもったいないですよね。そこで今回は、パソコンでの会話時に活躍するアイテム「PCマイク」をご紹介します。
PCマイクの知識と選び方
PCマイクとは、その名の通りパソコンで会話をする時などに使用するマイクです。パソコンに内蔵されているマイクよりも集音に優れ、クリアな音質で伝えることが可能です。主な用途として考えられることは、Skype通話、社内でのTV会議、ゲーム実況、最近ではユーチューバーが録音する時などの利用も多く、利用は多岐にわたっています。ここからはマイクの形状や特徴をご紹介していきますので、利用用途に合うものを選ぶ参考にしてみてください。
マイクの種類
・スタンド型
学校の放送室に置いてあるような首の長い卓上のマイクです。1対1でのSkype通話、Web面談など、一定の場所で会話をする時におすすめです。後述しますが、マイクの音の拾い方によっては複数名での利用にも向いているので、会議利用にも適しています。持ち運びがしやすいものではなく、マイクに向かって会話と体勢をキープしている必要もあるので、あまり長時間の会話には適しません。・フラット型
平たく、丸い形状の卓上設置のマイクです。スタンド型と比べるとコンパクトで軽く、持ち運びに便利です。広範囲に音声を拾うことができるので、会議室に1つ置いて遠隔地とのTV会議をする時などにおすすめです。また、スタンド型はマイクを倒してしまうことも考えられますが、フラット型は倒れるという心配がありません。・ピンマイク
TVに出演している人が胸元に付けている小型のマイクです。「クリップ型」とも呼ばれています。卓上マイクよりも口元に近いところに付けるので、そんなに声を張る必要がありません。ゲームをする時に使う人が多いようですが、Skype通話での利用にも最適です。体勢を変えて寝転びながら通話したり、ノートパソコンで利用していれば部屋を移動したりと、ラフな会話をするシーンで活躍しそうです。長時間通話にも便利。
・ヘッドセット
コールセンターのオペレーターがよく使っている、ヘッドホンとマイクが一体になったものです。ヘッドセットは完全に1対1での通話利用です。コールセンターでのお客様対応や、社内でのWeb面談など、大事な会話で周囲の人に聞かせる内容ではない会話の時には便利です。ピンマイク同様、体勢を変えられる点と、ノートパソコンでの利用では移動可能というメリットがあります。ピンマイクよりもさらにマイクが口元に近いので、小さい声で会話したい場面にも便利です。一方で、マイクが口元に近過ぎると吐息まで聞こえてしまう点と、髪型が崩れてしまうのは人によっては難点と言えるでしょう。長時間の利用で少々耳が痛くなることも。指向性
初めて見る言葉という人も多いと思いますが、指向性とは「マイクが音声を拾う範囲」のことを指します。指向性には2種類タイプがあり、用途によって選ぶべきものが異なりますので、マイク購入を検討している人は必ず知っておきたい知識です。・全指向性
マイクが360度、すべての方向から音声を拾うタイプです。例えば複数人いる会議の真ん中に置いて利用するといった時に便利です。逆に、1対1で通話をする時に声以外の音(TVの音、外からの車の音など)も拾ってしまうので、雑音が多い環境での利用には適さないことも。・単一指向性
マイクが向いている方向の音声を拾うタイプです。マイクの後ろでTVや音楽が流れていても、自分の声をしっかりと届けることが可能です。大事な会話をする時のようなクリアな音質にこだわる場面にはおすすめです。マイクの集音範囲から外れてしまうと聞き取りづらくなってしまうのは難点。仕事とプライベートのどちらも使いたい人には悩みどころですよね。最近のPCマイクでは、1つのマイクで全指向性と単一指向性の切り替えが可能なものもあるので、用途が多岐にわたる人はそういったものを選ぶことがおすすめです。
端子
マイクとパソコンの接続端子は、マイク入力端子を使う「3.5mmステレオミニプラグ」と「USB」の2種類があります。ただ差し込むだけなので見た目に違いはありませんし、極端な差はありませんが、USBの方がノイズの影響を受けづらいと言われています。Web面談など、重要な会話をするのに利用することが多く、少しでも音質が良いものを使いたい人はUSBタイプを選ぶことが無難です。もう一点、選ぶ際のポイントは、端子の数です。例えば、マイク入力端子が1つしか付いてなくて、そこにはスピーカーを接続したいからPCマイクはUSBを選ぶ、という具合です。パソコンと周辺機器環境との兼ね合いも含め、選定しましょう。
ここからは、マイクの種類別におすすめの商品紹介をしていきます。
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ネットを使った打ち合わせに最適スタンドマイクランキング
3位:サンワサプライ MM-MCUSB25
1923年創業のパソコン周辺機器メーカー、サンワサプライ社製のPCマイク。ノイズの少ないUSBタイプで、マイクの位置を好みの角度に変えられるフレキシブルアームになっており、非常にシンプルで使いやすいモデルです。本体にミュートボタンが付いているので、くしゃみや咳をする時の雑音カットも容易に可能です。個人利用で音質をもう少し上げたい、PCマイクを使ってみたい、という人におすすめです。参考価格 | 1,825円 |
重量 | 200g |
用途 | Skype通話、面談 |
接続 | USB |
指向性 | 単一指向性 |
対応OS | Windows、Mac |
2位:SONY ECM-PC60
SONY社製のPCマイク。コンパクトでスタイリッシュな見た目ながら、SONYならではの技術で低ノイズ、高音質を実現しています。マイクスタンドは折りたたみ可能なので、持ち運びにも便利です。また、マイク部分を取り外してピンマイクとして利用もできる優れもの。マイクの利用用途がさまざまある人におすすめです。参考価格 | 2,310円 |
重量 | 40g |
用途 | 会議、ミーティング、Skype通話、ゲーム実況 |
接続 | 3.5mmステレオミニプラグ |
指向性 | 全指向性 |
対応OS | Windows、Mac |
1位:サンワダイレクト PCマイク 400-MC001
3位のサンワサプライ社がインターネットで展開しているブランドが「サンワダイレクト」です。半径5メートル以内の音声を集音する高感度マイクでありながら、持ち運びに便利なコンパクトサイズ、高さの調整が可能なマイクスタンドで、シーンに応じて指向性の切り替えも可能とまさにスタンド型マイクの万能選手。特に複数名での会議には最適のアイテムです。参考価格 | 8,980円 |
重量 | 499g |
用途 | 会議、ミーティング、Skype通話、ゲーム実況 |
接続 | USB |
指向性 | 全指向性&単一指向性、切り替え可能 |
対応OS | Windows、Mac |
社内会議で大活躍のPCマイクランキング
3位:サンワサプライ フラット型PCマイク MM-MC23
手のひらサイズのコンパクトな設計で非常に軽量化されているシンプルなフラット型。Windowsのみ対応なので、制限はありますが、Amazon価格は破格の1,000円以下。非常にリーズナブルですが、2メートル程度離れていても、問題なく集音されると高評価を得ています。会議利用にPCマイクがあった方が便利なのか?といったトライアル的な利用をするのには最適な一品。参考価格 | 771円 |
重量 | 100g |
用途 | 会議、ミーティング |
接続 | 3.5mmステレオミニプラグ |
指向性 | 全指向性 |
対応OS | Windowsのみ |
2位:eMeet スピーカーフォン M2
HUAWEI、HARMAN出身者などで創業されたeMeet社製のフラット型マイク。「VoiceIA」という特許取得した技術により、最大8名の音声もクリアに再現します。人数の多い会議や大きな会議室での利用に最適です。1回最大12時間の連続利用が可能。遠隔地との会議が頻繁にある方におすすめです。参考価格 | 22,400円 |
重量 | 608g |
用途 | 会議、ミーティング |
接続 | USB、Bluetooth、AUX |
指向性 | 全指向性 |
対応OS | Windows、Mac |
1位:Jabra SPEAK 510
デンマーク・コペンハーゲン発祥のスピーカーやヘッドセットを製造しているJabra社製のフラット型マイク。主な用途はビジネス会議。ひとつの空間に4名までの利用が推奨されています。1回の充電で最長15時間の通話が可能とバッテリー持ちも良く、音質もクリア。高性能でAmazonでは新品が半額で購入可能とかなりお得です。参考価格 | 10,980円 |
重量 | 308g |
用途 | 会議、ミーティング |
接続 | USB、Bluetooth |
指向性 | 全指向性 |
対応OS | Windows、Mac |
ゲームプレイ・実況にベストなPCマイク
3位:ARKARTECH G2000
PCゲーム用として開発された商品ですが、Skype通話などにも問題なく利用可能です。高精度のサウンドシステムは非常に良質。デザイン性も良く、2年連続で人気ナンバーワンを獲得した商品です。人間工学に基づく長時間利用でも疲れにくい設計がされています。ノイズキャンセル機能が付いているので、余計な雑音はカットできます。ゲーム利用におすすめです。参考価格 | 2,950円 |
重量 | 540g |
用途 | ゲーム、Skype通話 |
接続 | 3.5mmステレオミニプラグ |
指向性 | 単一指向性 |
対応OS | Windows、Mac、PS4、XBOX、任天堂スイッチ |
2位:iGOKU MIC-002
全指向性のピンマイクで感度が良く、集音に優れています。一般的な会話時の利用のほか、インタビューやセミナー、子どもの音楽会などの録音にも適しています。1.5メートルの延長コードが付いているので、少し距離がある位置での録音も可能。価格も非常にリーズナブルで、ピンマイクをトライしてみたい方に最適です。参考価格 | 1,580円 |
重量 | 49g |
用途 | Skype通話、会議、ゲーム実況など |
接続 | USB |
指向性 | 全指向性 |
対応OS | Windows、Mac、PS4 |
1位:FIFINE ミニクリップマイク K053
USB接続端子にサウンドカードが付いており、そこからイヤホンやヘッドホン、スピーカーを繋げるとサウンドカードの機能により、PCとの直接接続よりもさらにクリアな音声を聞くことが可能になります。金属製のクリップで耐久性にも優れています。ノイズの影響も少なく、口元からある程度離れていてもしっかり集音可能。参考価格 | 1,899円 |
重量 | 68g |
用途 | Skype通話、ゲーム実況、YouTube動画録音など |
接続 | USB |
指向性 | 単一指向性 |
対応OS | Windows、Mac、PS4(USBハブ経由) |